日本語教師とは

日本の文化

日本語教師とは、日本語を母語としない人に日本語を教える人のことです。日本語教師の仕事は、国内外の教育機関で学生に日本語を教えることだけでなく、企業内やボランティア教室でビジネスパーソンや研修生や定住者に日本語を教えることなども含みます。教える内容には、日本語の文法や漢字だけではなく、日本の文化・社会や生活ルールなどもありますし、時には、一緒に笑ったり、悩みを聞いたり、自分が得意とする日本のことを披露・紹介することもあります。また、学習者とのやり取りの中でさまざまな国・地域の文化・社会・考え方について学ぶことも多く、グローバルな視点が身に付きます。授業の準備は大変ですが、大変やりがいのある仕事です。

日本語教師の資格について

現在、日本語教師の資格については、教育職員免許法のように国の法令で定められているわけではありませんが、日本語教育人材の専門性について、法務省は平成28年7月22日の「日本語教育機関の告示基準」において、以下の3つの「日本語教員の要件」を公示しています。

(1)大学又は大学院において日本語教育に関する課程を履修して修了した者

(2)「日本語教育能力検定試験」に合格した者

(3)学士の学位を有し、かつ、日本語教育に関する研修として適当と認められるものを420単位時間以上受講し、修了した者

ただ、これらの要件をすべて満たさなければならないというわけではなく、例えば法務省告示日本語教育機関(いわゆる日本語学校など)で、留学生に対する日本語教育を行う場合、上記3つの条件のうち、1つ以上に合致していることが望ましいとされています。本センターで設置する課程は上記の(1)に該当し、所定の単位を修得し、一定の条件を満たした者に対して、愛知学院大学が「日本語教育主専攻相当資格」の認定を行います。資格を取得した者には、卒業時に、「日本語教育主専攻相当資格認定証明書」ならびに「日本語教師養成課程単位修得証明書」を交付します。

なお一般的に、大学における日本語教師養成課程には、45単位以上の修得が必要な「主専攻相当」の課程と、26単位以上の修得が必要な「副専攻相当」の課程があります。愛知学院大学日本語教育センターでは、「主専攻相当」の課程を設置しているため、より高い専門性を有する日本語教育人材を目指すことができます。

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